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ハーバード大で史上最長75年にわたり行われた幸福研究で分かったたった一つの事実



先日、平日昼間に暇すぎてTEDを見ていたところ、興味深いスピーチを見つけた。


ハーバード大において、実に75年にもわたり、ハーバード大卒の集団と、ボストンの貧困層の集団を追跡し、何が人の幸福にとって1番大事なものかを調査した研究が行われている。


当初の被験者は約700人だったが、75年のうちに多くが亡くなり、その子供や孫たち2000人の調査をすることで研究は続けられている。



その結果、我々の人生をより幸福に、健康にする要因は何だったのだろうか。



答えは、お金でも社会的地位でもない、たった一つ「良い人間関係」であった。


75年もかけて、一見なんとも当たり前のように感じられる結果だが、人間関係「だけ」が幸福に寄与していたという結果は意外と驚くべきもので、多くの人の人生に影響を与えるのではないかと思う。


しかも、重要なのは、人間関係の「量」ではなく「質」だという。

結婚しているかどうかや、友人が単に多いかどうかということは幸福とは関係なかったのだ。


自分は友達が少ないからなどと心配する必要はない。

その人の満足のいく、密接で信頼できる人間関係が少しでもあるかどうかだけが大事なのだ。


そして、その人間関係はいつも順調である必要はない。四六時中小言を言い合うような夫婦であっても、お互い本当に頼りにできると感じていればそれで良い。


そして、良い人間関係は、脳の機能低下を防ぐ効果まであり、また、身体的痛みがある場合でも幸福と感じさせる効果も持つらしい。


そう言われて、自分にはそのような人間関係があるかと今一度考える。

あの友人は信頼できるがあの友人は違うかもしれない、自分の家族との関係はどうか、などと、一通り振り返ってみるいい機会になった。


良い人間関係を維持していくことは労力も時間もかかることだが、それ以上のメリットが確実にある。


住む場所を変えたい、仕事を変えたいと、変えたいことは色々あるが、どこにいればより良い人間関係を持つことができるのかを、一番の軸に考える必要があるかもしれない。